えと、これは2004年の3月ごろ「チャオ ソレッラ」の予告を見てなんだか思いついたのでささっと日記に書き留めておいたものなのですが、普通の小説みたくしてもいいんだけどなんだか長くなりそうだし(原稿用紙100枚くらい?)、時代考証はめんどくさし、そもそもマリみてのSSは書かないことにしているので、でもほっとくのはなんだか嫌だったりするので、このまま載せときます。





      うにも的 『マリア様がみてる チャオ ソレッラ』 内容予測


 修学旅行の前日、祐巳は祥子からていねいにラッピングされた箱を受け取る。
「あなたにならって手作りにしてみたわ。チョコレートよ。飛行機の中で食べなさい」
 思わぬプレゼントに、修学旅行の浮かれ気分が2倍になる祐巳。
 そして当日。もったいないのと恐れ多いのとで、祐巳は箱のリボンを手にかけたまま動けない。すると突然、飛行機が大きく揺れる。あわてて窓の外を見ると、エンジンの一つが火を噴いている。パニック状態の機内はやがて白い霧に包まれ、祐巳は気を失う。

 目が覚めると、まぶしい太陽と、心配そうにのぞきこむ同級生の姿。荒野のような場所に、祐巳、そして由乃と志摩子、それに蔦子と真美は投げ出されていた。とりあえず人影を求めてさまよう5人。しかし、出会う人すべてが奇妙な格好をしており、言葉も通じない。やがて町を発見するも、剣を持った人に追いかけられる羽目に。
 逃げるリリアン一行をかくまったのは、祥子そっくりの少女だった。なぜか彼女には言葉が通じ(志摩子は彼女の頭の上に小さな炎が見えた)、一行はそこが紀元100年ごろの、ローマに近い小さな町であることを知る。(5人のうち2人は、驚き悩みはするものの、撮影&取材を忘れない。)
 そして祥子似の少女はキリスト教徒だった。5人をかくまったことにより彼女の素性がばれ、迫害の手が迫る。少女を逃がすため、ロザリオを突き出して自ら囮となる祐巳。

 リリアン一行はその時代の例にもれず、コロシアムへと連行される。暗い地下牢でしばらく過ごした後、血塗られたステージへと引っ張り出される。猛獣も檻から解き放たれる。
「ここ半年の修行の成果を見せてあげるわ!」
 地面に突き刺さっていた剣を抜き取り意気込む由乃だが、それを満足に振ることすらできない。意外に効果的だったのは、いつのまにか志摩子が拾い集めていた銀杏だった。
 銀杏を投げ続ける3人(残り2人は撮影&取材に夢中)。しかしいくら志摩子が銀杏好きとはいえ、集めた数には限りがある。ほどなくして追いつめられる5人。
 天に向かって手を合わせる志摩子を横目に、由乃は祐巳にささやく。
「信仰のために死ねる人はいいけど、ねぇ、何か思い残すことは無い?」
「え?」
「私はね、もう一度『令ちゃんのバカ〜ッ!』て言いたかった」
「…そういえば私、お姉さまからいただいたチョコ、食べてない!」
 ポケットの中を探る祐巳。しかして、箱はちょっとつぶれながらも確かにあった。祐巳はリボンをつかみ、勢いよくほどくと…

 突然の爆発と、クラスメイトの注目を集めている自分がそこにいた。きょろきょろと周りを見渡すと、間違いなく飛行機の中。
「気圧が低いから、密封してある物は破裂するのね」「それにしても、音、大きくなかった?」クラスメイトたちの話し声を聞きながら、シートに落ちていたトリュフチョコを口に入れ、そのとろける甘さと現実とに腰砕けになる祐巳。

 飛行機は一路イタリアへと向かう。

 ちなみに後日、『リリアンかわらばん』の修学旅行特集号には、その取材記事の他に、真美の書いた小説と、蔦子の特撮写真とが掲載された…





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いちおう解説を書いておきます。

要するに「クオ・ヴァディス」みたいなお話にしたかったのです。
えー、どうして炎があると言葉が通じるのか、ということについては、わからない人は、キリスト教とかに詳しい人に訊いてください。
それにしても、きちんとした小説にしたいな…(時間の問題なのです)
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